オフィスの華には毒がある
善は急げとばかりに、にこにこして提案してくるその勢いは、若さゆえなんだろうか。
それとも、彼の特性なんだろうか。
そして、妙齢の女子に向かって、急に次の日のお休みが、空いているのを前提で話すなんて、舐められたもんだ……って言うか、空いているんだけど。
「明日……」
「はい、じゃあ、明日お昼の12時に、ここで」
「ここで?」
「家まで迎え行くとかしたいけど、那奈さん嫌でしょう?俺のこと信用してないだろうし」
信用していない、は、図星かもね……。
「かわいい格好してきてくださいね」
「なにその無茶なドレスコード」
「あ、何着てもかわいいけど……」
……そういうことをさらっと言えちゃう人種っていうのは、本当に存在するんだな、としみじみ思う。
それとも、彼の特性なんだろうか。
そして、妙齢の女子に向かって、急に次の日のお休みが、空いているのを前提で話すなんて、舐められたもんだ……って言うか、空いているんだけど。
「明日……」
「はい、じゃあ、明日お昼の12時に、ここで」
「ここで?」
「家まで迎え行くとかしたいけど、那奈さん嫌でしょう?俺のこと信用してないだろうし」
信用していない、は、図星かもね……。
「かわいい格好してきてくださいね」
「なにその無茶なドレスコード」
「あ、何着てもかわいいけど……」
……そういうことをさらっと言えちゃう人種っていうのは、本当に存在するんだな、としみじみ思う。