オフィスの華には毒がある
「あ、主任もいないし、キリのいいとこで出てきてしまいました」


「そりゃそうか。もうこんな時間だもんな。んじゃ、それ食べて、またね」


コツコツと、学生のローファーか?!みたいなデザインの変な革靴を響かせて主任が歩いていく。


今からまた仕事をするんだろうか。

後輩と一発ヤってから??そう思うと急に同情する気が失せる。


どこの物好きよ、あんなのとエッチするとか。



色々思うところはあるけれど、手の中にあるサンドイッチと、ピザパイと、サラダと……この子達に罪はない、と思いながら一人、帰路へつく。


家に帰ってゆっくり食べよう。


何だか今日はとっても疲れた。


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