藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

いきなり背後から声が聞こえた。



「あっ、すみませ……ん！？？」



私はその姿を見て目を見張った。


私の目の前には頭上から私のことを睨みつける重役出勤の時間に登場の影山修二がいた。



のだが！！



「か、か、かっ影山くん、その髪…！！」



影山修二は髪の毛をバッサリ切っていたのだ。


正確に言えば横はまだ少し長めなのだが、前髪はかなり短くワックスでうまく整えている髪型。


色は相変わらず茶髪なのだが、前の雰囲気とガラッと違う。


前は顔立ちを隠すような髪型だったのが、全面に出ている。そんな感じだ。


私はその衝撃で目は見開き、口は開けたままになっていた。



その時。