藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】




***



それから一週間。
あれよあれよと言う間に体育祭。



組は学年ごとに分かれている。

高3白、高2赤、高1青。

一応上履きと同じカラーというよく言えば分かりやすい、悪く言えばテキトーな組分けだ。



組が分かりやすくなるように、そのカラーのハチマキをつける。
私たちは赤いハチマキだ。



「藤くん…」



私は藤くんがどこにいるかキョロキョロしていた。


あっいた。


ってか、藤くんのハチマキ姿超かっこいい!!
普通のなんてことないダサい青ジャージも藤くんが着ると某有名男性ファッション雑誌に載ってるような服に見えてくるんですけど!



「麻美さん、私、鼻血出そう」



「さようなら」



私は男子がプールの授業で女子の水着姿の見た時くらい興奮していた。

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