藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
「位置について、よーい」


バーン



テキトー体育祭の割りにきちんとピストルが用意されていて無駄に耳に響く音に違和感を抱きつつ走り出した。



私は足が亀のように遅いが、他の人たちもとりあえずやる気がないのでみんな同じくらいに50mを完走し、それぞれ封筒を手にとる。



私も、うん、あれでいいや。


砂に落ちていた、白い封筒を手にとった。

『好きな人』でありますように。
『好きな人』でありますように。
『好きな人』でありますように。
ついでに藤くんが私のことを好きになりますように。



そして、その中身を確認した。




「え〜っと、なになに…」



私はそこに書いてある文字を見て、目が点になった。



えっ!?




マジで!??
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