藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
「藤くん、いませんか〜?」


私はその紙に書かれている人物を追い求め、赤組のテントに来ていた。



「藤〜呼ばれてるぞ〜」

ヒューヒューなどと囃し立てる男子たち。
そう、これが本当に嫌だったんだけど。

しかし、そう思っていたのは私だけではなかったようだ。



「…何?」



藤くんは切れ長の目を細め、鋭い目線を私に向けた。


藤くんの機嫌、ごっつ悪っっ!!



「あっあのさ、一緒に走っていってもらえませんでしょうか…」



「…なんて書いてあったの?」



「………イケメン」



「…………絶対やだ」


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