藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
「――――っぶ!あはははっ、
あーマジギャグだろ………あははっ」
私と目が合った瞬間、藤くんは見たこともないくらいに大爆笑をした。
やば、涙出そうなどとか何とか言うほどだ。
呆然と藤くんを見つめる私。
「いや、さっきケインが夏休み前に川嶋が男がどういう時に欲情するかとか変なこと訊いてきたって言ってたからさ。まさかそれ今やると思ってなくて」
けっ、ケインあいつあの秘密の話を藤くんに喋ったのか!
私は麻美さんと二人になるように気まで遣ってやったというのに!
アイツ、殺す。殺してやるーーーー!!
ケインへの怒りと藤くんのまだ笑いが収まり切れてないことに腹が立ち、私は第三者から見ても真っ赤になり膨れていた。
「お前、ほんとバカだよな。何。そんなに俺に欲情して欲しかったの?」
「ち、ちがうし。もういい。藤くんのバカ」
そう言い、藤くんに背を向けた。
チョコバナナを頬張るのを見られないようにしながら。
「………美味しい?」
藤くんが訊ねてきた。
「うん、そうだね」
わざと無愛想な返事の私。
その瞬間。
私はチョコバナナを持っている右手首を藤くんに掴まれた。
「一口ちょうだい」
あーマジギャグだろ………あははっ」
私と目が合った瞬間、藤くんは見たこともないくらいに大爆笑をした。
やば、涙出そうなどとか何とか言うほどだ。
呆然と藤くんを見つめる私。
「いや、さっきケインが夏休み前に川嶋が男がどういう時に欲情するかとか変なこと訊いてきたって言ってたからさ。まさかそれ今やると思ってなくて」
けっ、ケインあいつあの秘密の話を藤くんに喋ったのか!
私は麻美さんと二人になるように気まで遣ってやったというのに!
アイツ、殺す。殺してやるーーーー!!
ケインへの怒りと藤くんのまだ笑いが収まり切れてないことに腹が立ち、私は第三者から見ても真っ赤になり膨れていた。
「お前、ほんとバカだよな。何。そんなに俺に欲情して欲しかったの?」
「ち、ちがうし。もういい。藤くんのバカ」
そう言い、藤くんに背を向けた。
チョコバナナを頬張るのを見られないようにしながら。
「………美味しい?」
藤くんが訊ねてきた。
「うん、そうだね」
わざと無愛想な返事の私。
その瞬間。
私はチョコバナナを持っている右手首を藤くんに掴まれた。
「一口ちょうだい」