藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
「……んなわけねぇだろ」


そう言いながら右側を向かれ、私は目線を逸らされた。
まぁ分かってましたけどね。



「俺…」



影山修二が何やら呟いている。



「うちのクラスの女子でお前しか名前知らねぇし」



ってそこかよ!
いい加減、クラスメイトの名前覚えようよ!!



そうして先生の口から零れる異国の言葉は私の耳を素通りし、授業をほとんど聞くこともなく、終了した。



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