藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
そして藤くんは私の持っているプリント類を半分くらい奪い取るようにし、手に持った。
「で、どこ?」
「社会科準備室までだけど…って、ええっ?一緒に持ってってくれるの?」
「持ってって欲しいなって顔してる」
はっきり言えよ、めんどくせぇなと憎まれ口を叩きながら進んでく藤くん。
「あっありがとう。って、待って〜!」
私はそれにまた小走りで追いかけるようについていった。
それに気づいたのか、藤くんは少しだけ歩みを遅めてくれ、藤くんのすぐ横で廊下を歩いている。
「えへへへ」
「………キモ」
思わず顔がニヤけてしまっていたところをぞんざいな言葉で突っ込まれた。
しかし、そんな言葉を言われてもすでに動じなくなっている私。
まさにイケメンに恋に落ちた少女漫画の主人公気分だった。
いや、もう既に恋には落ちていたのだけれど。
人間って二度も同じ人に恋をしてしまうものなのだろうか。
「で、どこ?」
「社会科準備室までだけど…って、ええっ?一緒に持ってってくれるの?」
「持ってって欲しいなって顔してる」
はっきり言えよ、めんどくせぇなと憎まれ口を叩きながら進んでく藤くん。
「あっありがとう。って、待って〜!」
私はそれにまた小走りで追いかけるようについていった。
それに気づいたのか、藤くんは少しだけ歩みを遅めてくれ、藤くんのすぐ横で廊下を歩いている。
「えへへへ」
「………キモ」
思わず顔がニヤけてしまっていたところをぞんざいな言葉で突っ込まれた。
しかし、そんな言葉を言われてもすでに動じなくなっている私。
まさにイケメンに恋に落ちた少女漫画の主人公気分だった。
いや、もう既に恋には落ちていたのだけれど。
人間って二度も同じ人に恋をしてしまうものなのだろうか。