藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
その時だった。


目の前のドアがいきなりガチャガチャと動き出した。


私はその物音聞いて体をビクッとさせた。


そして、気づけば藤くんは私の頬から手を離し、ドアに注目していた。


そしてドアは開かれ、廊下の蛍光灯の明かりがゆっくりと室内に射し込んできた。



「あれ?川嶋と藤じゃないか。まだいたのか」



担任の酒井先生がようやく現れ、私たち二人の空間は終わりを迎えた。




< 272 / 445 >

この作品をシェア

pagetop