藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
そう言って藤くんは私に背を向けて帰ろうとした。



「ふ、藤くんのバカバカバカ〜!!藤くんなんて嫌い〜!!!!」



私は藤くんの背中に向かってそう言ったけど。


藤くんは振り向かない……よね。


私は教室にカバンを取りにいって帰ろうと踵を返した。


その時だった。



「そんなこと言っていいのかよ」



私は藤くんの声に反応し、振り向いた。



「え?」


「せっかく票入れてやったのに」



藤くんは悪戯な微笑みをしていた。


票って……もしかしてあの女子の人気ランキングの!?


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