藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
「へ?」


その声がした右側を見るとそこには影山修二がいた。
どうやら影山修二が発した声のようだ。



「俺も協力してやったんだけど。俺にはねぇの?『大好き』は」


「ええっ!!」



コッコイツ、ナニイッテルノ!?


しかし、影山修二は口角を上げて今にもフッと嘲笑う表情をしていた。


なんだ……ただの冗談か。


ってことはここはノリ良く言ったほうがいいのか!?



「えっと…、影山修二、大好き!」



私は首を傾げながら精一杯の笑顔を向けた。



「…………キモ」



って、キモいの分かってるから!!
なんじゃ、コイツは!




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