藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
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昼休憩。
私は昼ごはんを食べた後、藤くんのいる隣のクラスに行くのが日課だ。
「藤く〜…」
藤くんはそれはそれは可愛い女の子と話をしていた。
あれは…佐伯みどり(さえきみどり)ちゃんだ。藤くんと同じクラスの。
彼女はかなり有名人だ。
白くて透き通る肌、パッチリとした目、背も高くすらっとしててモデルみたい。栗色のパーマのようなウェーブがかったロングヘアーがよく似合う。
藤くん、なんだか楽しそうに笑ってる。
私に見せたことのない笑顔。
なんだ。
藤くんの気持ち、バレバレじゃん……
私はその日は教室に入ることなく、踵を返した。