藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
「家どっち?」



藤くんにいきなり話掛けられた。



特に藤くんにはこんな状態に陥っていることを一番バレたくなくて避けてたんだけど。



「えっ、あっあっちだけど…」



私は家の方向へ指を指した。



「あっそ」



て何それ?

と思ってたけど、 微動だにしない藤くん。


「藤くん…?」



「足いてぇんだろ?」



「えっ?」



「肩掴めよ。送って帰るから」
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