藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
「美波ちゃん、一緒に教室戻ろう〜!」
「え!?」
まさかの佐伯さんから声を掛けられた。
「今日、6時」の件で頭がいっぱいの私は心に余裕なんてなかったのだが、特に断る理由が思いつかなかったので一緒に戻ることにした。
二人きりで話すのは初めてなので、微妙に緊張を隠しきれない。
だが、私は口を開いた。
「…佐伯さんって藤くんと仲良いよね?もしかして…付き合ってたりする?」
自分が美人をいじめる悪役キャラのような発言をしているのは重々承知だ。
でも、どうしても、気になってしまう。
「えっ!まさかまさか!」
そう言いながら手を横にふり笑顔を見せる佐伯さん。
「拓也とはちっちゃい頃から一緒でね、幼なじみなんだ」
「えっ?お、幼なじみ!?」
初耳だ。
藤くんからそんな話一度も聞いたことがない。
でもそっか付き合ってないんだ。
噂は噂だったんだ。
少しほっとしている自分がいた。
「でも、私は小さい頃からずっと好きなんだけどね…」
「え!?」
まさかの佐伯さんから声を掛けられた。
「今日、6時」の件で頭がいっぱいの私は心に余裕なんてなかったのだが、特に断る理由が思いつかなかったので一緒に戻ることにした。
二人きりで話すのは初めてなので、微妙に緊張を隠しきれない。
だが、私は口を開いた。
「…佐伯さんって藤くんと仲良いよね?もしかして…付き合ってたりする?」
自分が美人をいじめる悪役キャラのような発言をしているのは重々承知だ。
でも、どうしても、気になってしまう。
「えっ!まさかまさか!」
そう言いながら手を横にふり笑顔を見せる佐伯さん。
「拓也とはちっちゃい頃から一緒でね、幼なじみなんだ」
「えっ?お、幼なじみ!?」
初耳だ。
藤くんからそんな話一度も聞いたことがない。
でもそっか付き合ってないんだ。
噂は噂だったんだ。
少しほっとしている自分がいた。
「でも、私は小さい頃からずっと好きなんだけどね…」