鈍感で馬鹿な君だから



「は?現代文?」


「そう、現代文!教えるっつっても一緒に宿題やってくれるだけでいいからさ!」


思いっきり顔をしかめたわたしに、彼は諦めることなく手を合わせた。


「わたしそんなに現文得意じゃないんだけど」


「いや、ほんと、誰かと一緒にやりたいんだって!」


尚も手を合わせ続ける目の前の彼に、はぁ、とため息をつく。


「頼むって、朔(サク)!」


どうしたもんだろうか。



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