elevator_girl
「まあ、怖いクルマ。」と、諒子は、楽しそうに答える。
「うん、でも、諒子さんは大丈夫みたい。大体何kgだかわかっちゃった。」と
深町はまた、イタズラ小僧の顔をして。
「まあ。女の子に体重の話題なんてするものじゃないのよ。
.... そっか、やっぱし、アソビニンじゃないのね。なんとなく安心したな。お姉さんは。」と
諒子はすこし、口調が砕けた。
深町も楽しそうにespritを遊ばせる。
「弟なんて安心してると、コワイことになるかもしれませんヨ。」なんて言うので
まあ、こわいこわい。と諒子は、肩を竦める真似をした。
ロータス・スーパー7車上の二人は
午後の陽射しの中、楽しく笑いあいながら...。
「でも、どうして藤野さんと知り合ったの?、まさか...ナンパとか?」
諒子は、軽快に。
「よく分かりますね。駅前で声かけたんです。」
と、深町はシフト・アップしながら。横顔が笑っている。
「うそ?」と、諒子も笑顔で。
「う・そ。」と、深町も楽しそうに。