elevator_girl
....ま、いっか。
カナちゃんもずいぶん、アニメっぽいと思ったけど....
上には上が居る物だ、と
深町は妙なところに感心(笑)
.......。そうだよなぁ。
深町らは3年、本来なら就職活動なんかをしている時期だ。
でも、深町はもともと、シューカツなんてする気がなかった。
もともと大学へ進んだのも、時間稼ぎ。
4年のうちに、何かを探そうと思っていたからだった。
もちろん,ミュージシャンになれれば一番良いが。
あいつは。松之はどうするんだろう。
深町は、ふと、彼を案ずる。
人生を決めるこんな時期に、恋愛なんてしてる場合....。おっと。
そういう言葉は、深町がかつて、嫌と言う程聞かされていた言葉だった。
「それ」は、突然やってくる。そして、突然終わったりもする。
否応無しに。
避けて通る事も不可能ではないが.....。
はて、それにどんな意味があるだろう?
いつか死ぬのだから、と言って
生きる事を否定するのと似たようなものだろう、それは。
生きている、人として生きている。
そう実感する時、その最たるものではないだろうか?と深町は思うのだ。
「それ」は。
......できたら、もう少し楽に付き合える人を選べばいいけどなぁ。
と、深町はまた、心配している。