初めまして恋心
坂田先生は少しタバコくさかった…

残ったのはレモン味のアメ…

『先生…
先生…』

私はアメをこれでもかって潰れるくらい強く握りしめた

強く…強く…

心にブレーキをかけるみたいに…

しばらくしたらまたドアが開いた

『里穂ちゃん大丈夫?』

『せん…あっ浩人くん…』

浩人君は心配してくれたみたい…

『大丈夫か?』

『うん…』

あたしはアメをポケットにしまった

『あっ髪…ほどいたの?』

『うん…先生がほどいたの』

『っ…へえ…』

だんだん浩人君が近づいてきた



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