闇に染まった真実。




俺が総長に近づくと、総長が喋った。


「こないだは悪かったな。うちの下っ端がお前らの姫を襲いかけたんだ。」

フッ、と余裕そうに笑った。


でも、麻里奈はいつでも一緒に行動してるし、なにかあったらすぐ言うはずだ。だからそいつは恐らく栞だ。



まだ、姫が変わったことを知らない族もたくさんあるしな。


「そいつはもう姫じゃねえ。別にどうなっても関係ない。」


「お前ら、元の姫だからってそんなに冷めてんだな。まぁ、その女は王龍の総長に助けられたらしいが。」




…は?どういうことだ?



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