闇に染まった真実。
「じゃあ!麻里奈ちゃんが嘘ついたってこと?」
「…分かんねぇけど、栞はずっとやってねぇって言ってたし。」
「麻里奈の体に怪我があったじゃん!」
「あれくらいなら自分でできんだろ。それに栞は俺らのことすげぇ大事にしてたじゃねぇか。」
「…それはそうだけど。」
蓮が言い放った言葉は俺を動揺させた。
あの時に気付いてしまった俺だけは。
もう、隠すしかない。
でも俺たちは今の今まで麻里奈を信じてたんだ。そんなこと言われてもいまさら、だろ?