闇に染まった真実。
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あの後、私たちは別荘に戻った。結構長く話していたらしく、遅かったので、シャワーを浴びてすぐに寝ちゃったのだ。
そして今。
「もう昼だぞ〜!早く起きろよー!」
「やだ。もう少し寝るんだからー!」
直哉が毛布を剥がそうとするのを、必死で引っ張る。
すると急に剥がすのをやめた直哉をやっと諦めたか、と思いまた毛布をかけ直そうとすると近づいてきた。
「おい、朔夜と付き合ってるのか?」
そう、悪戯っ子のようにニヤニヤしながらボソッと耳元で呟いた。
「なんでそれを!?」
「皆噂してるぜ?昨日朔夜と栞だけがいなかったからな!」
図星だった?なんてニヤニヤしている直哉に顔が一気に熱くなる。