闇に染まった真実。
「とっ、とりあえず服着て!」
置いてあった服を朔夜の方をみないようにして渡した。
「騒がしいやつだな。」
呆れたような、でも微笑んでいるような口調で言った。
あれ?なんか少しいつもより優しいような…。
まぁ、いつものグサっとくる言葉は変わりないんだけどなんか、柔らかくなったような、そんな感じ。
「おい。行くんだろ?」
「ん?あぁ、行くよ!」
欠伸をしながらやっと起きてくれた朔夜がそう言い、出る準備をする。
ほらやっぱり。
なんだろうな、少しキツめな言葉でも優しく聞こえる。嬉しいけど。
これってもしかして、昨日の事が関係しているとか…?