闇に染まった真実。






いやいや!自惚れちゃダメだ!
…でも!もしかしたら…なんて。


いやっ、ないない!ないから!

「栞?今日なんか変だぞ?」


「いやっ、朔夜が変だよ!」


「なにが変なんだよ?」


「なっ、なんでもない!」


そうとっさに隠して、部屋を出る。


…朔夜は何も感じないのかな。私ばっか意識してる気がする。私はこんなにもドキドキしているのに。



朔夜はどう思ってる?そう思って横顔を覗いてみる。やっぱカッコいいなぁ…じゃなくて!

…何考えているんだろう?朔夜は元からなに考えているか分からない人だったけど、最近は少しずつわかるようになった。


そういえば笑うことも増えたなぁ。


そう思うと思わず笑みが溢れた。それを見た朔夜はどうしたんだ?と言うように呆れて笑った。

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