闇に染まった真実。



「じゃあ、出し物はコスプレカフェに決定でいいですか?」


どうやら決まったらしい。コスプレカフェがどのようなものか分からないけど。


私には関係ない、と思いまた顔を伏せる。


…朔夜達は何やるんだろう。



いくら私を庇おうと、朔夜達の人気は無くならない。


白牙の元姫。そして、今私が「姫」をやっているからには、裏切ったという声と女子の嫉妬の声しか私には聞こえない。


まぁ、それが今更どうとか思わないけど。


…やっぱり行くのはやめよう。



そう決意すると、ほんの少し冷たくなった風が眠気を誘い、また私は眠りについた。


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