闇に染まった真実。
朔夜side
「────っは!もう無理ー!」
そう遥が叫ぶと、他の皆も続いて叫ぶ。
…やってられるか!朝からずっと女子に囲まれ吐き気しかしねぇ。こっちは、イヤイヤ感出してるっつーのに、全然帰らねーし。
しかも、栞はこねーし。栞が来るって言うから、やったのに。途中で電話したかったけど、忙しくて休憩もねーの。
「でも、なんで栞ちゃん来なかったんだろう?」
「来るって言ってたし、朝もいたのに。」
「とりあえず電話してみる。」
『……この携帯電話は現在使われていないか…』
「ダメだ。出ねぇ。」
「えぇ!今までこんな事なかったよね?」
「あぁ。とりあえず探してみよう。もしかしたら、白牙に絡まれてるっていう可能性もあるからな。」