闇に染まった真実。



もう、どうしたらいいのか全然分からないよ…



挙句の果てに泣いて出てきちゃった。どうする?どうすればいいの?



そうだ、まず謝らなきゃ。ちゃんと伝えないと。


そう思ってスマホの連絡先を開いたけど、そこには何もなくて。



そうだ。まだ、教えてもらってなかったんだ。

私、まだ朔夜のこと、全然知らないじゃんかっ…!

そう思うと、涙が込み上げてくる。誰もいない部屋で思いっきり泣きじゃくる。




独りは寂しいよ…。こんなに冷たい部屋は初めてで。



この世界に、誰も。誰もいないように感じる。



「ごめんっ…もっ、と話きけば、良かったっ…ごめんなさ、い。わがままでご、めんなさいっ…!」



ひたすらに。叫んで。



気づいた頃には眠っていた。



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