闇に染まった真実。



「こんなに強くなったのも、白牙のみんなが、私を‘‘裏切ってくれたから’’だよ?きっともう、分かっているんでしょう?本当の真実が。」



「復讐はもう止めようって思ったところなの。でも、こんな風にあなた達はなんも変わってなくて。」



「ねぇ、本当に私が麻里奈を殴ったと思っているの?最初に、関わらないでと言ったのに、強引に姫にした挙句すぐ捨てられたこっちの身にもなってよ!…もう、捨てられるのは嫌だっていったじゃない!」


白牙の皆の顔から、後悔の色が見える。


口に出した感情は止まらなくって。そんな中朔夜が言った。




「おい。ここに、お前らの姫を連れてこい。どうせ、いるんだろ。これじゃ話が進まねぇ。」



そう言うと、シャッターの方から麻里奈が歩いてきて。



「ねぇ、祐也?信じてくれるよね?私虐められてたんだよ!?なのに、今更この子を信じるっていうの…?」



「…。あぁ。俺たちは間違っていたんだ。」



「何、言ってんの…?」

< 258 / 284 >

この作品をシェア

pagetop