闇に染まった真実。
「栞、本当に、悪かった。信じてやれなくて。話聞かなくて。…本当は、少し前から気づいていたんだ。」
そう言って頭を下げた。他の皆も謝って。
祐也達にだって、総長、幹部としてのプライドがあるはずなのに。
「うん。謝られても許さない。…だって今更じゃんっ…もっと!もっと、早く言って欲しかった、よ…!」
「それでも、皆の優しさ、知ってるからっ。仲間になって、楽しかったのは事実だからっ!」
「だから、もう、終わりにしたいよっ…!」
言葉で、全ての感情を出した。
止まらない涙を見せないように下を向くと、前に大きな影が出来て。
「この抗争で俺らは勝った。だから、白牙は解散だ。」
「…っ、あぁ。」