闇に染まった真実。

「それで、その‘‘元姫’’はどうする気なんだ？」



そうだ。麻里奈は、どうする気なんだろう。



「私は…わたし、は！…ただ、愛されたかった。それだけなの…！！」



───パシンッ

麻里奈の頬を叩いた。



「あんたにされた事、思い出すと今でもむかつくよ。でも、もう総長が‘‘仲間’’にするって決めちゃったし？私そんなに優しくないから、これでおあいこ。」


「それと。あんたのために戦ってきた皆にも、謝って。」



「本当に、ごめ、んなさい…！」



麻里奈の泣く姿は今までに見たことないくらいに、小さかった。





「よし。これで本当に‘‘終わり”ね。」



「あぁ。これにて、白牙は───解散だ。」