タンポポの約束。
「こいつは…俺の姉が亡くなっても笑うようなやつだから…」
え……?
四葉さんにはお姉さんがいたの?
その人が亡くなった時ミナくん先生は笑ったってこと?
四葉さんは今まで憎しみの目だったのに急に悲しそうな目になったから
私まで動揺してしまう…
なに…何でこんなにモヤモヤするの?
2人のあいだには何があったの…?
「お前が教師なんて生徒も可愛そうだな
じゃあな」
最後に四葉さんはそう言って車を発進させてしまった
四葉さんのお姉さんがどんな人なのか
ミナくん先生とどんな繋がりなのか
わからない…だからこそモヤモヤする
チラッと先生の方を見ると
先生は顔色が悪く少し苦しそうに息をしている
も、もしかしてこれ過呼吸の前触れとか?
で、でもどうしたら………
「先生…だ、大丈夫ですか?」
「忘れたことなんてないさ
忘れれるわけ無いだろ…」
ミナくん先生は私の問には答えずそう呟く
なんなの…何をそんなに忘れれないの…?