タンポポの約束。
「先生…四葉さんと知り合いなんですか?」
思い切って聞いてみると
先生は苦しそうに笑う
「昔ね
でも喧嘩して疎遠になったっきりで6年ぶりに会ったよ」
また6年…
何かあるとしたら6年前に何かあったってことだよね…
「先生、気が向いたら教えてくれませんか?」
もっと先生のこと知りたい
ここまで色々あって見て見ぬふりなんてできない
てっきり嫌だと言われるかと思ったのに
先生は嫌な顔一つせず、微笑んでくださった
「気が向いたらな
あんたは重なるから…」
「…よろしくお願いします!」
全然わからないことだらけで
でもこうやって少しでも話してもいいかなって思える相手ってことなら
私はこの恋が報われなくても全然平気です
「じゃあ帰るか」
「はい♪」
いつか、教えてくれる日まで
私からは何も言わない
そう心に決めました