タンポポの約束。
「き、綺麗…」
スケッチブックの中には
手にクローバーが描かれ、そのクローバーの中に"み"と、書かれたその手に
前髪を上げられ、とてもとても幸せそうに笑うミナくん先生
が描かれていた
そのミナくん先生はまだ幼い感じがして
スケッチブックの少し色褪せてるから
結構前のだと思う
ミナくん先生こんな表情するんだ…
きっとこの笑顔を向けられているのは
"みつばさん"じゃないかな?
ただのカンだけど、そんな気がした
「ミナくん先生…」
私はスケッチブックを置き
遅い先生の行きそうな場所に行くことにした
なんだか胸が苦しい
私にもあんな表情してほしい…なんて
一生かかっても無理だと思う
でも…もっと知りたいもん
ミナくん先生のことっ!