タンポポの約束。




「き、綺麗…」











スケッチブックの中には

手にクローバーが描かれ、そのクローバーの中に"み"と、書かれたその手に
前髪を上げられ、とてもとても幸せそうに笑うミナくん先生

が描かれていた






そのミナくん先生はまだ幼い感じがして
スケッチブックの少し色褪せてるから
結構前のだと思う






ミナくん先生こんな表情するんだ…






きっとこの笑顔を向けられているのは
"みつばさん"じゃないかな?





ただのカンだけど、そんな気がした











「ミナくん先生…」











私はスケッチブックを置き
遅い先生の行きそうな場所に行くことにした







なんだか胸が苦しい
私にもあんな表情してほしい…なんて

一生かかっても無理だと思う




でも…もっと知りたいもん
ミナくん先生のことっ!






< 111 / 359 >

この作品をシェア

pagetop