タンポポの約束。




私は走って、前気分転換に連れてきてもらったクローバーの咲いている所に来た











「やっぱり…」











そこにはクローバーに囲まれ、横になって寝ているミナくん先生がいた







近付いてみると、ミナくん先生の頬が濡れていることに気付く











「な、泣いてる…?」











私はそっと、側に行き
躊躇いながらも涙を拭った





とても悲しそうで
今にも壊れそうな先生を放っておけなかった











「ミナくん先生…」











私が涙を拭っていると
その、私の手をミナくん先生がグッと掴み

目をパチっと勢い良くあけた











「みつばっっ!!」





「っ…」











ごめんなさい、みつばじゃないです




先生は私の顔を確認すると
驚いたように目を見張る











「な、なんで神凪がここに?」











涙を見られたことへの恥ずかしさか
人間違えをした恥ずかしさか


先生の顔は少し赤いような気がする






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