タンポポの約束。
みつばの過去もわかり
幸せな日々を送っていた頃、その日はやってきた
それより前からちょいちょい咳はしてたのを見逃してたのが悪かったんだ
みつばと屋上で話している時、突然みつばは激しく咳き込み出して吐血した
そしてそのまま気を失ったんだ
怖かった
みつばがいなくなってしまうんじゃないかって怖くて怖くて…
そのまま救急車で病院に運ばれた
そしてその後の検査で
みつばは末期の肺癌だと宣告された
余命は1年もつか、もたないかだと
突然の宣告にみんな驚いたよ
なんでこんなに人一倍優しい子が?
誤解してハブったりするようなやつじゃなくて
なんでみつばなんだ?って
でもみつばだけは諦めなかった
いや、最初は諦めかけていたけど
俺がどうしても生きて欲しくて…
お願いをしたら、それから諦めるなんてことはなかった
どれだけ苦しい治療でも
どれだけ苦しい痛みでも、弱音なんて吐かずに頑張っていた
だから俺達もそんなみつばを見習って
笑っていなくちゃって思ってたんだ
でも不幸ってのはお手手つないでやって来るもので…
みつばには抗がん剤が効かなかった
つまり、もう助かりようがなかった
だからみつばは余生を楽しむって言う選択をしたんだ
苦しいより楽しみたいって
みつばはいつだって前向きで
未来を見ていた