タンポポの約束。




「んー……」











私が目を開けると病院の匂いが鼻をつく



あぁ、私事故ったんだっけ?












「たんぽぽっ!!!!
たんぽぽ起きたかっ!」











私がぼーっと考えていると
テルくんの声が耳元でギーンと鳴り響いた











「テルくん?」





「もー!お前何してんだよ心配かけやがって!」





「ご、ごめんっ」











ふと、怒るテルくんの隣を見ると
呆然と立ち尽くしているミナくん先生がいた











「み、ミナくん先生っ…
来てくださったんですか!?」











顔色が悪いなぁ

先生は私を見るとニコッと笑ってくれた











「よかった…
神凪、大丈夫か?」











優しくそう言われて
さっき夢の中で会ったみつばさんと重なる











「大丈夫です♪
ちょっと体が痛いけど全然平気です♪」











打ちどころが良かったのか…
そんなに痛くはない






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