タンポポの約束。




「たんぽぽ」











ミナくん先生は私を抱きしめたまま
耳元で私の名前を呼んだ




嬉しくて涙が出そう…




でもそんなことしたら
私のこと…って自惚れちゃうからダメだよ…











「先生…??」











先生の気持ちはわからない



私とみつばさんを重ねていて、寂しくなったんだろうか?





それはなんだか切ないなぁ…











「ごめん」











先生はただ一言謝って、私から離れる





一体なんだったんだろうこれは??




でも…悪い気はしなかったです











「先生、きついならムリしないでくださいね?」











私がそう言うと、先生は私から目を背けたまま
ぼそっと呟いた











「夏祭り、一緒に行こう」











ナツマツリイッショニイコウ??




そ、そ、そ、そんなっ!!!!!!






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