タンポポの約束。




【湊side】




神凪が大した怪我じゃなくて本当に良かった




俺が関わると不幸になるのかって考えて考えて
すごい不安だったんだ






神凪が起きるまで何も手につかなくて
起きたあと抱き締めたのはほぼ無意識だった











「たんぽぽ」











自然と彼女の名前を呼んでいて




神凪を自分のモノにしたいって
抑えきれなくなりそうだった







でも夏まつりに行くならいいんだ





必ずいつか振り向かせる
神凪に選んでもらえるような男になりたい






本当は教師と生徒で夏祭りなんてダメなことなのかもしれないけど






俺はもう抑えれない








そんな決意を胸に、俺はこの苦しい記憶の病院を後にした






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