タンポポの約束。




「それはなー…
大切な人が目の前にいるからね」











私が考えていると、ミナくん先生は私を見つめて言った





え??目の前??もしかして私??




いやいや、大切な教え子ってことだよね??
そりゃそうだよ



私みたいなちんちくりん相手にしてくれるわけないもん











「綺麗と思ってもらえたなら良かったです♪」











たとえ大切な教え子として見て、綺麗だと思ってもらえたとしても私は嬉しい





私が少しでもミナくん先生の闇を晴らしてあげれたら
それで私は満足なんです…











「俺は言えない立場だけど
でもいつか必ず伝えたいと思ってるから」





「は、はい…??」











わからないです



先生の言っている意味がわかりません…





なんて話していると、いつの間にか花火は終わっていて
ミナくん先生は立ち上がる











「じゃあ帰ろうか」





「はい♪楽しかったです♪」





「俺も」











よかった

楽しんでもらえてよかった






わからない言葉もあったけど深く考えないようにしよう



わからないことを考えてもわからないからわからないんだし





わかることならきっとそのうちわかるよね






なんて考えて
この素敵な夢のような時間を終えた






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