タンポポの約束。
翌日
クリスマス当日です
地獄の授業も残り半日となった昼休み
私がひとりで黙々とご飯を食べていると
携帯の画面が受信中になって、ふうちゃんの名前が出た
ふうちゃんが電話してくるなんて珍しい
「もしもし〜?」
『や〜ほっ〜♪
どうだい地獄の授業は〜』
「つらすぎるよ〜…」
ふうちゃんテンション高いな
ナツメ先輩と一緒なのだろう
周りがざわざわしていて、ナツメ先輩の声が聞こえる
幸せそうでよかったよ♪
「ふうちゃんはデート中?」
『うんっ!たのしいよ♪
ぽぽは今日先生と約束ないの?』
ナツメ先輩に聞こえないようにか
声を落としてそう聞いてきた
「それがね、地獄の授業が終わったら楽しみがあるの♪」
『ほんと〜?!よかったね♪
早く卒業してはっきりと言われたいよね〜♪』
「それもそれで怖いけどね〜…」
先のことなんて分からないから
今はこうかもしれないけど
急に状況が変わるかもしれないもん
『んま、頑張ってね!
私はいつでもぽぽを応援してるよ♪』
「ありがとう♪」
ふうちゃんは本当に優しいなぁ
そしてなんでも出来ちゃうし…
私の憧れって感じ
そんなことを考えて、授業が始まるのを待っていた