タンポポの約束。
授業が始まる直前
私の机の所に女の子がひとり来た
「たんぽぽちゃんだよね?
ずっと友達になりたいなーって思ってたの!」
そう言って無邪気に笑った女の子
確かこの子の名前は……
「愛美(まな)ちゃんだよね??」
同じクラスの愛美ちゃん
高身長で少し気の強そうな女の子
「わー!私のこと覚えてもらえてて嬉しい♪
なんかたんぽぽちゃんって自分以外興味無い〜!みたいな感じかと思ってた!」
「え…?」
な、なんかこの子怖いなぁ
「可愛い子って性格悪いの多いからさ〜!
たんぽぽちゃん噂もあるしそうなのかと!
でも全然優しそうじゃん♪」
「あ、ありがとう…?」
噂が何なのかが気になるけど
聞かないでおこう
きっといい噂じゃないだろうから
「じゃあ今度ゆっくり話そうね!」
そういって愛美ちゃんは席についた
なんか…なんか…うん…なんだろう
この微妙な気持ち…
私はそのままモヤモヤして授業を受けた