タンポポの約束。
「わ、私これから用事があって…」
ごめんね…と謝ると、愛美ちゃんは凄い笑顔になったかと思うと
少し低い声で耳元で囁いてきた
「ミナくんとお勉強でしょ?」
「なっ…」
別にお勉強しているのはバレてもいい
でもなんだか嫌な予感がするんだ…
このニヤッと笑った顔がとても怖い
「ミナくんのこと好きになっても無駄だよ?
私も前勉強教えてもらって告白したけど興味ないってバッサリ断られた」
バッサリ断られた…か…
確かに生徒には興味無いだったもんね…
「それに、私昨日見たんだよね
ミナくんとたんぽぽちゃんが目合わせて微笑みあってるの
それに夏祭りも一緒にいたでしょ?」
なんでそれを……
みられてたんだ…どうしよう…
「え、えっと…」
「もしかしたらできてるんじゃないかって噂になり始めてるけど
実際のところどうなの?」
できてる…なんて噂になったら大変だ
それにできてるわけではないからね…
「ち、ちがうよ…
ただ、勉強教えてもらってるだけ
夏祭りはテルくん達とはぐれた時会って、一緒に探してもらってただけ…」
私がそういうと愛美ちゃんはニコッと笑う
「そうだよねー!
じゃあそんなこと言ってる人いたら言っておいてあげるね!
勉強頑張ってー!」
「あ、うん…」
そうして愛美ちゃんはそそくさと帰ってしまった
意外といいひと??
よくわからないけど…まぁいいか〜