タンポポの約束。
愛美ちゃんと別れて、美術準備室に行くと
既に先生はそこにいた
「やっと来たか〜!」
「遅くなってすみません…」
私が謝ると、先生は頭をポンポンとなでてくれる
「謝らなくていいから
はい、クリスマスプレゼント」
先生は私の手に一冊の本を置いた
そこには、『行動が早くなる本』と書いてあって…
複雑な気分になったけど
でもわざわざ探して買ってきてくれたんだ…
って思うと心が温かくなって、幸せな気持ちにもなった
「ありがとうございます♪
私からはこれを…」
私はふうちゃんと選んだクローバー柄のスケッチブックをあげた
付き合ってるわけでもないのにキーホルダーとかは重いかな?って思ったから
「クローバーじゃーん
ありがとな神凪」
「はい♪」
神凪
先生に呼ばれる度に好きになる名前
どれだけ先生のことを好きかなんて表せないくらいに
私は先生が好きなんだ