タンポポの約束。




「ぽぽと私は同じ班なの
だから私の許可がないと入れないの」





「別にあんたの許可なんていらない
私はたんぽぽちゃんの友達だから」





「たんぽぽはあんたみたいなタイプ好きじゃないよ」





「それは風花ちゃんなんじゃないの〜?」











…と、無限に続くような喧嘩をする二人



テルくんは我関せずと言いたげに遠巻きに二人を見ている


まぁ、私もなんだけど…






私とテルくんが困っていると
見かねたようにミナくん先生が入ってきた











「本当にすぐ喧嘩になるよな三日月は〜
ほら、松井もそんなにツンケンするな」











愛美ちゃんの名字松井って言うんだね



でも注意された二人はミナくん先生をギロっと睨みつける











「「ミナくんは黙ってて!!」」





「………は、はい…」











あまりの迫力に負けた先生は私とテルくんと一緒に傍観者になる




怖いよ、2人とも…







それからしばらく言い合いをして疲れたのか
飽きたのか…



二人はイスにペタンと座った











「みんなで同じ班にしよう?
そんなに喧嘩しないでさ…?」











落ち着いたようだから私がそう言うと
二人ともコクコクと頷いてくれた






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