タンポポの約束。




「な、なんですか??」











話しかけられては無視はできない


私が答えると、そのおじさんはサングラスを取って名刺を差し出してきた











「○○プロダクション社長松山と申します
モデルになってみませんか??」





「え??」











その人の言った○○プロダクションは
あんまり詳しくない私でも知っているくらい有名な事務所





でも本当なのかな〜?





それから事務所の話などを聞かされたけど
100%は信用出来ないよね











「今すぐにとは言いません
考えてくださいませんか??」





「え、えっと…」











どうしよう…

まぁ考える時間をくれるんだったら考えてみてもいいかな?











「わ、わかりました…」





「ありがとうございますっ!
何かございましたらお電話ください
いい返事待っています」











そう言って深々と礼をして去っていった社長さん






私がただひたすらポカンとしていると
ふうちゃんはテンションが上がったように目を輝かせていた











「ぽぽすごいっ!!
あの有名な事務所からスカウトだよ!?」





「す、スカウト…?」











そっか…スカウトされたんだ…





え??ええ!?



それってすごく凄いことじゃない??






でも芸能界とかに興味あるわけじゃないしなぁ






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