タンポポの約束。




「ふうちゃん、ちょっと一緒に来てくれない?」











喧嘩が一段落したのか、2人はそっぽを向いて座っていた











「え?あー、わかった」











何でなのか言わなくてもわかったようで
すぐに立ち上がる




察しがいいよね











「愛美ちゃん、ここにお茶置いておくね
私もちょっと行ってくるから待ってて?」





「別にそんなこと言わなくてもいいわよ」





「あ、ごめんね」











やっぱり愛美ちゃんは怖い


そんな失礼なことを思いながらふうちゃんと2人で部屋を出ると
ナツメ先輩とテルくんは隠れるように立っていた











「ナツメくん♪」





「ちょっと向こうまで行くぞ」





「わかった!」











二人は二人の世界に入り込んで、外に行ってしまう





バレたら大変な事になるよ〜…











「ぽぽ、ごめんな付き合わせて」





「うん?別に大丈夫だよ♪」











やっぱり元気ない??




とりあえず滅多に先生も人もこないだろうと思われる暗い階段に座る





先生も人もこないだろうけど
それより怖い…何かが出そうだよ…






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