タンポポの約束。
私の声でテルくんはピタッと動きを止める
愛美ちゃんの言ったことは当たってる
私守られてるもん
みんなに守られて、それに甘えてる…
可愛いとかは置いといて
守られているのは事実だもん…
「愛美ちゃん、私が気に食わないのはいいの
でも、ミナくん先生に迷惑かけるようなことしてほしくないな…」
本当は私のことも嫌いにならないでくれたら嬉しいけど…
そればっかりは仕方ない
「うるさい
私もう行くから、今日は違うところで寝る」
「あっ…」
愛美ちゃんは冷たくそう言うと
止める暇もなく部屋から出て行った
熱が上がったのか…クラクラする
私はその場にへたれこんでしまった
「「ぽぽ!」」「たんぽぽ!」
テルくんとふうちゃんとナツメ先輩は私に駆け寄ってきてくれる
やっぱり私は守られてるよ…
「先生呼んでくるね!」
「ごめんねふうちゃん…」
「気にしない気にしない!」
ふうちゃんはそう言うと走って先生の元に向かう
それを見送っていると
内山くんが何故か私に頭を下げてきた