タンポポの約束。
ふうちゃんの言われたとおりのところに行くと
本当にミナくん先生がいた
「み、ミナくん先生…」
水槽の青が反射してミナくん先生が青く見える
とても幻想的で綺麗…
確かここは生徒の行動範囲OKの所じゃないよね?
だから誰もいないのか〜
「神凪、やっと来たか〜」
「え??」
やっと??
まるで私が来るのを知ってたみたいな言い方だ
「ん?神凪が呼んだんだろ??
三日月と八代が神凪が来るからここで待ってろって言われて待ってたんだけど」
ふうちゃんとナツメ先輩が??
………二人の差し金だったんだね
どうりで進めてくると思ったよ
まぁ、二人きりになれて嬉しいけどね♪
何話そうかなぁ…
「先生、先生はなんで先生になろうと思ったんですか?」
前に聞いたことあるっけな??
ないかな??
でもなんでか忘れたから聞いてみた
夢がなくて、いや、あるけど誰にも言ったことなくて
有名な事務所にスカウトされて…
でも迷ってて…
先生のことを聞いたら何か答えが出るかもしれないって思ったから…
私が先生を見つめると
先生はそっと、水槽に目を向けて微笑んだ
「みつばの夢だったからだよ」