タンポポの約束。

私が話終えると、ミナくん先生は優しく微笑んでくれた











「夢がないならしてみてもいいと思う
でも、本当のこと…本当に思ってることを言った方がいいよ」





「えっ…？」





「今ので全部じゃないでしょ？」











すごい…先生にはお見通しなんだ…



話してみようかな…
先生なら笑ったりしないって思ったから











「本当は…なりたいのがあるんです…
昔からずっと小学校の先生になりたくて…」











でも、自分の成績と性格と行動の遅さでは無理だっていうこともわかってる




そう言うと、先生は相変わらず優しく微笑んだまま











「成績はもし推薦が無理でも一般で受かるように勉強したらいいさ
性格はすごく向いてると思うよ？優しいから
行動の遅さは…仕方ないさ」











行動の遅さは…仕方ないさって…

そこはフォローできなかったんだね





でもそう言ってくれるだけでいい
認めてもらったみたいな気分












「でも…不安なんです」





「誰だって不安を抱えながら夢に向かってるさ
なりたいのがあるのに、しないで違うのしても続かないと思うよ」











そっか…そうだよね…