タンポポの約束。




翌日




私とふうちゃんとテルくんとナツメ先輩が一緒に登校すると、周りの人がジロジロと見てくる





いや、まぁいつも何でか知らないけど見られるけど…




いつもとは少し違う…
コソコソと話す声や、にやっと不気味に笑う人



そんな人達がいて気味が悪い…











「なんだありゃ?
そんなにぽぽのこと見なくてもいいだろーに」





「何かあったのか?たんぽぽ」











テルくんも周りの様子に不審がり
ナツメ先輩は真っ先に私に聞いてきた





あんまり言いたくないけど…


きっと愛美ちゃんが疑われるだろうから…











「先生とぽぽが出来てるって誰かが流したの!
先生とぽぽの勉強してる写真を拡散してね!」











私が言わずにいると、ふうちゃんが怒ったようにそう言った





その言葉を聞き、テルくんの顔にも怒りの色が出る











「なんだよそれ!!
ぽぽ大丈夫か!?」





「だ、大丈夫…
少しメールとかラインが来ただけだから…」











大事にしたくないから



だからあんまり大袈裟に私も言わないの




そしたらきっと噂なんて消えてくれるはずだもん…











「メールとラインの内容はどんなだった?
見るからな」











それまで黙っていたナツメ先輩は私のケータイを取ると、勝手に見始める





私ロックかけてないからすぐ見られるんだよね





まぁ、見られて困ることなんてないけど…






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